吹奏楽

吹奏楽団(サークル)に社会人初心者が入団できる?気を付ける点は?

社会人から楽器を始めて数か月。一人で吹くよりみんなと合わせて吹きたい!と思い、考えるのが、

吹奏楽団(サークル)に入って、みんなと一緒に演奏したい!

という事ではないでしょうか?

ただ、社会人吹奏楽団は、閉鎖的なところも多く、

入団してちゃんとやっていけるのか?
社会人吹奏楽団ってそもそもどんなところだろうか?

そんなことを考えると、入団をためらったり、中々一歩が踏み出せないのも事実です。

今回は、吹奏楽団に社会人から楽器を始めた初心者が入団できるのか?また入団する際に気を付けることについて書いていきます。

楽団に入団しようと思ってる初心者の方は、良いことも悪いこともしっかりと理解した上で決めましょう!

高校生から吹奏楽を始めたい方はこちらの記事も参照してください。

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吹奏楽団(サークル)に社会人から楽器を始めた初心者が入団できるのか

社会人吹奏楽団は、学校の部活と違って、本当に吹奏楽が好きな人の集まりを目的として作られた楽団が多いです。

もちろんそうですよね^^

学生時代吹奏楽を経験した人なら分かると思うのですが、毎日毎日、1曲を仕上げるのに何時間も何時間も合奏をして、結構ハードな部活ですので、本当に好きでなければ社会人になってまでやろうと思う人は少ないのではないでしょうか。

ただ、懐かしいと思って始める方もいらっしゃいますが、そういう人は中々続かないのも現実です。

そんな感じの吹奏楽の世界なので、社会人から始めた楽器初心者が入団できないのか?という事ではありません。

初心者でも十分に入ることが出来ますし、一緒にやっていくことが可能です。

但し、入団する前にしっかりと考えることが必要です。

その事を次に詳しく説明いたします。

社会人吹奏楽団(サークル)に入る時に気を付けること(心構え)

社会人吹奏楽団(サークル)に入る前に、いくつか知っておきたい事や気を付ける事(心構え)を知っておきましょう。

吹奏楽は独特の世界である

吹奏楽は、何十人もの人達と一緒に音楽を作ることを前提としています。

レッスンなどに通っていて、同じ楽器同士でアンサンブルなどをやって楽しい!と思って、次のステップに進むケースが多いのですが、アンサンブルと比にならない位、アンダーグランドな世界です(笑)

まず、楽器が沢山ありますので、その楽器同士でピッチ(音程)が合っていたとしても、他の楽器とピッチが合わない。

ずっとメロディーを奏でれる訳ではないので、バランスを要求される。(ハーモニー・ベース)

吹奏楽は、クラシック(オリジナル・アレンジ)、ポップス(ジャズなども含む)など、同時になんでも演奏する事になりますので、その曲のジャンルによる知識が要求される。

なんと言っても指揮者に合わせる必要があるので、これまで自由に吹いて来た事から、一気にいろんな事が制限される。(ブレススピード、アーティキュレーション、ダイナミックレンジなど)

ざっと上げただけでも、普段一人で吹いてる時には考えていなかった事を考えないといけないので、慣れていないと本当に苦痛です。

また、数十人が一緒に演奏しますので、派閥?が少なからず存在するのも事実です。

例えば、金管楽器と木管楽器ではいがみ合うところもありますし、凄くピッチにシビアな方もいらっしゃいます。

学生時代、ずっと全国大会常連で第一線で演奏してきた人の要求レベルが高すぎる(本人は気づいていない)そんな人が在籍しているのも事実です。

しかし、そんな人も何も考えずに楽しく吹きたいと思ってるので、要求レベルが高い事を気づいてないんです。

挙げればきりがないのですが、最初に吹奏楽団に入ってイメージと違うと思われる方も多いので、まずは、知らない世界がどういうものか知った上で入団を考えるべきだと思います。

吹奏楽に限らず最初は楽しくない

続いて、前述の通り、学生時代吹奏楽を経験したことがない人にとっては、見通しが甘かったと後悔するケースが、「楽しくない」

私が関わってきた吹奏楽団でも、初心者で入団してきた人が100名近くいらっしゃいました。

しかし、現在まで残って吹奏楽を続けてる人は数名にまで減ります。

大体2か月程度で練習に来なくなり、そのままフェードアウトするケースが多いです。

それは、最初は楽しくない事を理解せず、なんか楽しそうに吹いてるなという印象だけで入団してきているからです。

野球やサッカーなど、スポーツは、必死に練習してる姿や厳しい環境などメディアで取り上げられ、感覚的にもキツイイメージがありますが、吹奏楽は、ドレスを着て、スーツを着て、演奏してる姿や楽しく演奏している様子などがメインで取り上げられます。

そんなイメージもあるのでしょうが、実はスポーツと同じように結構きついトレーニングをしないと、演奏する事はおろか、音を出す事で疲弊するくらい疲れます。

なので、最初は、とにかく演奏するために必要な基礎を徹底的にやらないといけないので、正直きついですし、つまらないです。

まずは、みんなと演奏する為の基礎作りをやる必要がありますが、その基礎を理解して、楽曲に取り組めるようになるのが、毎日練習して3か月~くらいになります。

ましてや、社会人吹奏楽団は週1回練習という所が殆どですし、合奏前に基礎練習を行う所も少ないと思います。

むしろ、合奏のための基礎練習を行ってる楽団は、本当に初心者の方を受け入れようと思ってくれている楽団だと思います。

また、次の項目でも挙げてます、誰も教えてくれないのも楽しくないと思う理由の一つだと思います。

吹奏楽団では誰も教えてくれない

上記に述べたように、社会人吹奏楽団では、週1回練習がある楽団が殆どです。

社会人吹奏楽団でも、演奏会やイベントなども年に数回~10回以上あります。

大体月に一回程度でしょうか。

その中で、独自の定期演奏会などをやってる楽団も数多くあります。

一回のイベントで使用する曲は、5曲ほどとしても、週一回の練習で5曲を吹いていかなければなりません。

また、演奏会ともなると、楽曲のレベルもぐっと上がって、その曲を10数曲吹かなければなりません。

それぞれ、楽曲の練習に楽器ごとの基礎練習も含め、週1回の練習で補わなければならないのです。

そう考えれば、経験者も初心者の方と同じように、仕事をして週一回の練習を楽しみにして、できないところを練習したり、楽曲の練習をしたりしないといけないので、到底教える時間などありません。

まずは、その事を理解してください。

よくあるのが、その事を理解せず、1から10まで手取り足取り教えてくれると思ってる人が多い事です。

逆の立場からすれば、絶対そんなことありませんよね?

みんなで合わせたい!
出来ないところを練習したい!
基礎練を充実させたい!
楽曲の練習をしたい!

これは、初心者経験者関係なく、みんな限りある時間の中でやりたい事ですから。

では、全く教えてくれないのでしょうか?

次の項目で説明します。

変なプライドは捨てよう

上記の教えてくれないというのは、あくまで依存している場合です。

そこでこの項目になるのですが、「教えてくれない」と声を大にして、クレームを言ってくる人の行動の殆どが以下のケースです。

・分らない事を聞かない
・勉強しない
・一緒に練習しようとしない
・教えてくれたことを実行しない

これまでの経験や、年齢などプライドが邪魔をして、こちらからアプローチをかけれず疎外感を持つケースが殆どです。

そんなプライドは捨てて、初めての世界に飛び込む訳ですから、何でも素直に経験していく事が重要です。

みんなの前で音を出すときに「間違ったら恥ずかしいな」とか、「もっと上手くなってからみんなの前で披露したいな」等、思う方もいらっしゃいますが、そういう人は、一生楽しめないまま吹奏楽の世界を去ることになります。

経験者の方に「一緒に練習してください」と言えば、一緒に基礎練や曲練をやってくれ、間違いを教えてくれたり、吹き方を教えてくれます。

合奏で、音を出せば、間違いを指摘してくれますし、ピンポイントにどう練習しなさいと教えてくれます(指揮者によります)

恥じらいやプライドを捨てて、素直にこちらからアクションを起こせば、ピンポイントにアドバイスがもらえ、手本となる音の横で練習することが出来、結果的にいつの間にか、初心者を脱しています。

【まとめ】吹奏楽団(サークル)に入る前に準備しておくこと

上記の事を踏まえて、初心者が社会人吹奏楽団へ入団する事は、自分の気持ち次第となります。

もし、吹奏楽をやりたい!という情熱がなければ、今後入団しても辛いものがあります。

しかし、演奏会など、本番を楽しみたい、吹奏楽に対して情熱をもって入団したいと思うのであれば、入団してもOKだと思います。

その際は、

・吹奏楽のことをしっかり勉強する(楽典や音楽理論)
・最初は楽しくない事を理解する。また、できない事を楽しむ余裕を持つ(最初は出来ないのが当たり前)
・変なプライドは捨て、経験者に積極的に絡む(年齢が上の人ほど)
・とにかく経験値を積む(出来てから参加するのではなく、できない内から積極的に参加する)
・自分で行動する(依存していては誰も助けてくれない)

こういった、気持ちの部分が全てで、楽しいことが先走ると失敗しますので、楽しくないことも理解して入団を検討して下さいね。

また、こう言った吹奏楽団は初心者にもお勧めですというポイントをいくつか挙げておきます。

・合奏前に全体で基礎練習を行ってる
・コンクールに出場していない
・週に2回くらい練習がある
・演奏会の雰囲気が楽しい
・入団前にちゃんと自分で練習して欲しいと説明がある
・楽器だけでなく音楽理論や楽典などをしっかりと勉強している

こういう吹奏楽団は、初心者の方でも、頑張ってる人を大切にしてくれる楽団だと思います。

吹奏楽団に入って、何をするのか、しっかりと考えをもって入団しないと、イメージと違ったという事になりますので、しっかりと考え、募集文章をしっかり読んで入団を考えてくださいね。

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