吹奏楽で一番の花形と言えばトランペットですね。
そんな花形のトランペットにあこがれて吹奏楽部へ入部したの良いけど、練習の仕方が分からない。音が出ない。もっと上手くなりたい。
そんなあなたに、今回は、
●トランペット初心者の練習方法
●トランペットでぶつかる壁
●トランペットで壁にぶつかった時の乗り越え方
についてまとめました。
トランペットで悩んでる人は、是非参考にしてくださいね。
トランペット初心者の練習方法
トランペットは、吹奏楽部に入った人なら一度はあこがれる花形の存在です。
特に演奏会でソロなどをかっこよく決めるとかっこいいですよね^^
しかし、トランペット初心者の頃は、かっこよく決めるどころか、音階すらままならないです。
ましてや、曲に出てくるハイトーンなんかどうやったって出せる気配がない・・・
しかし、地道な練習できれいな音が出せるのも事実です。
実際にトランペットを経験した、先輩方の練習方法を見てみましょう。
ケース1
まずはマウスピースで口ならしを10分ほど行い、B♭音階でロングトーン。
メトロノーム60~70くらいに合わせて、8拍吹いて4拍休みで上がって下がるパターンと、4拍休みなしで上がって下がるパターンの2種類やってます。
終わったらリップスラー(B♭→F→B♭→F、G→D→G→D、F→C→F→Cなど)を行います。
次はメトロノーム90~100くらいに合わせてタンギング練習をします。
その時練習中の曲に合わせてテンポを早くしたりもします。
ケース2
音を出来るだけのばす練習をゆっくり行いました。
ロングトーン4拍8拍12拍16拍。窓や山の方を見て音を遠くに飛ばす練習(外でもできます)。
タンギング4分音符、8分音符、16分音符でドからドまで。
リップスラー一通り。ド→レ、ド→ミ、ド→ファと同じ大きさで吹く練習。
基礎練習は時間がある時は1~2時間程度です。
トランペットなのでリップスラーとロングトーンを主にやっていました。
ハイトーンの練習はできるだけ口の形を変えない、力を入れないように吹く練習です。
ケース3
ロングトーン: B♭の下のG~HB♭ テンポは80くらいでとにかく音程が安定するように息を真っ直ぐに出して周りの音を聞くように心がけてやる
タンギング:120のテンポで四分、八分、三連符、十六分音符。周りを聞きつつメトロノームを見ながら、みんなで縦の線を合わせることを意識してやる。
運指練習:名前を忘れてしまいましたが教則本にあるものをメトロノームを見ながらみんなでやりました。
小節の頭を揃えることで縦の線を合わせました。
杉山正の練習課題4種類ほど個人で。
所用時間1時間ほど
ケース4
ロングトーンB♭~HB♭まで8拍を2回、タンギング(16ビートまで)、肺活量を鍛えるための筋トレ(腹筋を20回を3セット)、楽譜を見ながらまずはゆっくり練習します。
それを3回くらいして完璧になったら、そのあとにメトロノームを使って、その曲本来の速さに合わせて演奏します。
それが完璧になったら、ほかの楽器の人と合わせます。
ほかの楽器と合わせる時に他の楽器につられないように意識しながらも、ほかの楽器にきちんと合わせれるようにします。
ケース5
低音域をロングトーンして音を安定する練習をしていました。低音域をテンポ40で8拍 丁寧にロングトーンをして音を安定させる練習をほぼ毎日していました。
それからトランペット特有のリップスラーの練習もしました。
ピストンを動かさずに、同じ指だけで音域を変える練習を1時間していました。
リップスラーはテンポ180~200のテンポで高速リップスラーの練習をしていました。
リップスラーだけの練習曲もあるのでそれらを使用して練習しました。
実際にトランペットを経験している方々に話を聞いたのですが、初心者の頃に大切な練習は、とにかく
「ロングトーン」
「リップスラー」
この2つを徹底的にやる事です。
また、ハイトーンを出したいから、ハイトーンの練習をやる人がいますが、まず低音からしっかりと楽器に息を入れる癖をつけてください。
そして、安定した音が出せるようになると自然と高音もスムーズに出せるようになってきます。
口の形を変えずに吹けることが理想ですね。
そして、今回も、筋トレやってる人がいますが、筋トレは正直必要ないと思ってます。
腹筋、背筋、腕立てなどに時間を使うのは無駄ですね。正直いつの時代だろう?
そもそも使う筋肉が違いますので、どうせやるならブレスコントロールの練習をしましょう。
横隔膜あたりにしっかりとした土台を意識して、ゆっくり息を押し出す感覚、圧をかけてゆっくりと息を出すイメージで吹いてあげると安定した音が出せるようになってきます。
後は、音が短くならないように、メトロノームで音の長さを意識するように練習してみてください。
じわじわと効果が出てきます。
トランペット初心者でぶつかる壁
では次に、トランペット初心者の頃、どんな壁にぶつかるのでしょうか。
ケース1
ハイトーン、ロングトーンが苦手で、すぐにばててしまうことです。
くちびるが厚く、しまい込みにくい口なので粘膜部分があたり、ばてやすいため大変でした。
ハイトーンは特に苦手で、合奏に行くのに疲れないように練習するのが大変でした。
貧血気味なので、ロングトーン、ハイトーンの練習はくらくらしながら行っていました。
調子の悪い日はあまり練習できなかったです。
また動きのあるパッセージだったりはやいタンギングを必要とする曲の練習がとても苦手でした。
ケース2
とにかくハイトーンが出ないことです。
ロングトーンが安定してもハイB♭などのハイトーンが出なければトランペットのトップは厳しいので悩みました。
また無理に出そうとしてもピッチが狂い、使い物になりません。
また、高校の頃は毎日部活で吹いていて気になりませんでしたが、社会人になり、仕事をしながらとなると練習時間が限られるためスタミナが持ちません。
一つの演奏会を吹ききるための持久力を身に付けるためにも、普段から時間を見つけてトレーニングをしなければいけません。
ケース3
ハイトーンを演奏する際に音が潰れたり、かすれたり、唇がが疲れたりいたくなったりして出なくなったりすること。
だんだん肩に力が入ってしまうこと。
低音が揺れてピッチが悪くなること。また、何の音を出しているかわからなくなること。
ディズニーのエレクトリカルパレードなどで音符が細かくテンポも速くて運指がうまくできないこと。
細かい音符が連なる複雑な楽譜が読めないこと。
絶対音感がないため、ピッチが合っているかどうかわからない。
ケース4
高音域を出すのに音が潰れてしまい高音域だけでなく、低音域まで出なくなったこともありました。
また肺活量が足りず、なかなか高音低音が出ないことがありました。
ロングトーンを一日中(4~5時間)やっては音を出す練習をひたすらやり続けてました。
また、始めた頃は慣れなくて音が安定せず音がぐらついたりして、チューニングが安定しなかったり、安定しても、少し休憩すると音と感覚が鈍って、分からなくなってしまうこともありました。
ケース5
持久力がなくすぐ疲れてしまうため曲の最後まで吹ききれない。
ハイトーンがならないことや、曲中で使える高音が鳴らない。
音がこもりがちで音量や音色で他のメンバーとのバランスが悪くなってしまう。
ローB♭以下の低い音が潰れてしまう。速いパッセージが吹けない。
高音はプレッシャーで吹けないときがある。ピッチ感が悪いため倍音のある綺麗な音がでない。
楽器の抵抗と息のスピードが合わない。音色が日によって変わったり、調子の波が大きい。
トランペットの壁は、やはり「ハイトーン」が多いようですね。
どんなに練習しても、体の作りに左右されて出すまでに時間がかかる人もいますね。
特に学生時代は、周りとの競争ですので、他の人が出せてるのに自分だけ出せないというのは本当に焦ります^^;
そこで、無理にハイトーンを出そうとすると、音がつぶれて本当に不快な音になりますよね。
それでは壁をどうやって乗り越えたかも見てみましょう。
トランペットで壁にぶつかった時の乗り越え方
ここでは、壁の乗り越え方について書いてます。
上記のケース1~ケース5までそれぞれ書いてもらいましので参考にしてください。
ケース1
うまく休みながら練習しました。(例えばロングトーンだったらドからソまで往復でやって2分休むなどです)とにかくゆっくり練習をしていました。
できるだけくちびるにあとがつきすぎないように、気をつけました。
タンギングの練習も時間のある時はそこそこ取り入れるようにしました。
ハイトーンの練習も小さくてもいいから細く出せるように練習しました。
アンブシュアもできるだけ崩さずしまい込めるように張りながら練習していました。
ケース2
ハイトーンに関してはまだまだ模索中です。
上手な人の口元を見て研究したり、普段どのような練習をしているのか話を聞いたりもしました。
やはり低音の安定感が大切なのでそこから再度見直しをしています。
マウスピースを当てる位置についてもどこが鳴りやすいのか、力を入れすぎずに鳴るのかを探したりもしました。
スタミナについては、ウォーミングアップとしてロングトーンを念入りに行ったり、練習後のクールダウンにも気を使うようになりました。
また、普段からマウスピースだけを使って音を出すようにもしています。
ケース3
休憩をこまめにとり、アンブシュアを整えながらやった。
腹式呼吸を身体に叩き込むべく、毎日練習してお腹で支えて肺いっぱいに空気を吸い込み楽器に吹き込めるようにした。そうすることである程度音域が広がり、ピッチが安定するようになった。
運指は最初はテンポを落として練習して、徐々にテンポを上げて実テンポで吹けるように反復練習した。
楽譜が難しいときは、原曲を聴きながらとにかく楽譜を目で追った。
ピッチもとにかくチューナーと自分の音を比べて叩き込んだ。
ケース4
とにかく、肺活量を鍛える事から始めました。
人の倍の練習、腹筋や背筋ランニングからペットボトル練習までやれる事は片っ端から練習をして楽器を触るよりも先に、体力トレーニングをやって楽器を触るようにしてました。
今まで、出せてた音でも長く安定した音が出せるように1音1音ロングトーン60テンポ8拍で低音から高音、高音から低音と#から♭まで、自分が出せる音を全てロングトーンをやって安定した音を出せるように乗り越えました。
ケース5
マウスピースを押し当てすぎないように、口の周りの力を抜く、喉を開放する。
ブレスの時に"ホ"の形で吸う。リップスラーで音域を広げる。
小さい音で練習することで音のツボを探したり口をリラックスさせて最小限の力で音を鳴らせるようにする。
プロの演奏や音源をたくさん聴いて上手い音や理想の音のイメージを確立させる。
マウスピースを変える。重りをつけるなど楽器をカスタムする。
速いパッセージの練習は半分以下のテンポから少しずつ上げていく。
高音が鳴りにくい時ほど低音の練習をする。
正しいピッチを聴きながらロングトーンの練習。音源と一緒に吹く。
大体、地道に低い音から安定して音が出せるように練習されていますね。
実際に効果があるのは、吹きたい音のイメージをしっかり持ってる事と、ピッチは目視ではなくハーモニーで合わせる癖をつけておく事ですね。
ハーモニーディレクターが近くにあるなら、純正律・平均律、どちらでも吹き分けれるように耳を鍛えることが重要です。
倍音を意識して練習に取り組んでみてください。
トランペット初心者の練習・壁の乗り越え方まとめ
今回は、トランペット初心者の方がどういう練習をやったら良いのか、どんな壁にぶつかってどう乗り越えたのかを調べました。
トランペットは特に良くも悪くも目立つ楽器です。
ハイトーンはトランぺッターのあこがれでもありますよね^^
しかし、その裏にはやはり地道な練習でしか習得できないのも事実です。
まずは、低音からしっかりとロングトーン、後はリップスラーを徹底的にやってみてください。
正直、この2つは必須です。
筋トレは不要です(笑)
是非参考にしてみてくださいね。