吹奏楽部で、パーカッションになったけど、楽器が中々上手くならない。
そんな悩めるパーカッション奏者のために、
パーカッション初心者の練習方法
パーカッション初心者の壁と、壁の乗り越え方
について書いていきます。
パーカッションは、リズム楽器のイメージですが、曲全体を支配するパートですので、その意識をもって読んでいただければと思います。
パーカッション初心者が上達する為にやるべきこと3つ
それでは、パーカッション初心者が上達する為にどんなことをやれば良いのか、3つの項目に分けてみました。
基礎練習
絶対必要なのが、基礎練習です。
これは、吹奏楽部に所属しているすべての楽器で必要な事なのですが、パーカッションは特に基礎練習が重要になってきます。
というのも、パーカッションは様々な楽器を演奏する事になりますが、まず右手と左手が均等に、また、自由自在に動くことが必須となります。
なので、基礎練習をしっかりと行うことが重要です。
では、どんな基礎練習が必要なるのでしょうか?
●シングルストローク
●ダブルストローク
●パラディドル
●装飾(フラ)
まずは、この4つのパターンをしっかりと練習していきます。
それぞれ、テンポ48~200くらいまで出来るようになると非常にいいですね^^
この時に意識することは、手の動作です。
肩、ひじ、手首、の動きを滑らかにして、右手・左手、同じ軌道になるようにゆっくりと何度も確認しながら行ってください。
そして、脱力を意識するようにしてください。
力が入ると、テンポが速くなるにつれてついていけなくなります。
ゆっくりしたテンポでまずはしっかりとスティックの軌道を確かめることが重要です。
慣れてきたらどんどん早くしていきましょう。
これは、ダブルストローク・パラディドルも同じです。
基礎練の時は、4分音符・8分音符・3連符・16分音符・5連符・6連符辺りまで、メトロノームに合わせて練習していきます。
そして、今度は、逆も行います。6連符・5連符・16分音符・3連符・8分音符・4分音符と・・・
こうやる事で、チェンジアップの練習にもなります。
慣れてきたら、6連・3連、16部・8部、など、組み合わせてチェンジアップの練習もやるようにしましょう。
次に、アクセントの練習を行います。
アクセントのコツは、アクセントの音を強く叩くのではなく、アクセント以外の音を引く感覚でやるとスムーズに行きやすいです。
吹奏楽部では、管楽器とのアンサンブルがメインとなりますので、パーカッションの音は極めて繊細に乗せなければなりません。
パーカッションというのはここぞという時に、ダイナミクスを最大限に発する事で、役割を果たすと思ってます。
なので、普段からダイナミックレンジに関しては、意識しながら練習する事も大切ですね。
具体的な基礎練習に関しては、教本を1冊購入して、それをやるのも非常に効率の良いやり方です。
参考にしてみてくださいね。
楽器練習
次に楽器の練習ですが、これまでは、同じところをたたいていたと思いますが、太鼓にしても鍵盤にしても、必ず動きが出てきます。
シンバル一つとっても、叩く位置で鳴る音が違いますし、曲によっては、音色を要求される場面も多々あります。
その場所をピンポイントに叩けるように楽器を使ってしっかりと練習する事も忘れないようにしましょう。
特に鍵盤やティンパニの移動、ドラムセットのタム回しなど、やらなければいけない事が沢山ありますね。
ドラムセットに至っては、手足のコンビネーションも練習しないといけないので、楽器を使って基礎練習するのもおススメです。
アナリーゼ
最後に、アナリーゼ、いわゆる楽曲分析ですが、パーカッションはメロディーも音階も無いため、意外と曲の分析をやらない人が多いイメージです。
管楽器の動きやダイナミックレンジの付き方などは、指揮者がもってるスコアで必ず確認するようにしましょう。
fやpは、自分の感覚ではなく、必ず相対的な音量になります。
同じfでも、管楽器の音を追い越してはいけない場所や、追い越さなければならない場所も違います(特にクラシック)
一つ一つの音の出し方が変わってきますので、必ずアナリーゼ(楽曲分析)を行うようにしましょう。
パーカッション初心者がつまずく壁と乗り越え方
パーカッションがつまずく壁は沢山ありますが、まずは、テンポが速くなるに従って、手がついていかない事です。
これは、基礎練習を毎日やっていれば、その内慣れてくるので、地道に努力するしかないですね。
次の壁も結構あると思うのですが、リズムは正確に叩いてるのに、なんかしっくりこない、うまく聞こえない。
こんな悩みを持つ人も多いです。 私もその一人でした。
しかし、この壁はすぐに乗り越えることが出来ます。
成長するにつれて「違和感」を感じる様になります。
この違和感は、練習した人にしか現れません。
この違和感が解消されれrば、その壁はクリアされるわけですが、これは、本当に単純で、曲をどれだけ勉強したか、どれだけ経験したか、だけの問題です。
例えば、クラシックにビートは存在しませんが、ポップスにはビートが存在します。
曲の進み方は、例えば、4分の4拍子の曲だと、強拍・弱拍・中強拍・弱拍、と進んでいきます。
強拍と弱拍の関係は、音楽の授業でも習ってるので割愛しますが、ポップスの曲は主に弱拍にアクセントが付きます。
ジャズなんかは特にそうですね。黒人の怒りが曲にも表れていますね^^
パーカッションは、どれだけ空間を埋めれるか、空間に存在感を残すかが重要だと思いますので、その空間がきれいに埋まれば、違和感が無くなります。
この違和感を解消した経験を持つと、一気に上達しますので、常に違和感を感じれるような意識をもって練習に取り組むことが壁を乗り越える近道になります。
パーカッション初心者の練習・悩みまとめ
今回は、パーカッションについての練習方法や悩み・その解決方法について書きました。
抽象的な表現が多いのですが、まずはしっかりと基礎をやって、リズムを正確に叩けるようになる事、そして、空間を埋める意識を持てるようになる事で、一気にパーカッションのスキルが上がります。
バンドを引っ張っていく立場のパーカッションだからこそ責任も大きいですし、しっかりとその意識をもってやれば上達へぐんと近づくでしょう。